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現在 進行しております開発製品をご紹介致します。  

仮名: レーシングアートタイヤ マルチSPリヤタイヤ
仕様: タイヤの中心を21mm、各サイド2枚を11mmで構成する5プライ
(5枚張)で特殊接着剤(42〜45ショアーA、他)で張り合わせる。
特徴: スタンダードタイヤのフィーリングで「前に出る」グリップ感は高く、転がりは、
マルチタイヤ並み。スタンダードタイヤに感じる剛性の弱さは少なくマルチタイヤに近い
フィーリングだが「跳ね」は少なく明らかに両者とは異なる性格が得られる。
ラインナップ: 1/8リヤタイヤシリーズ及び各ホイル付(硬度32/35/37度)を予定。


 サーキットの路面状況変化に追従、対応するため スタンダードタイプと
マルチタイプが存在し通常、グリップの低い場合、スタンダードを使用し、
その後オイル路面に変化する段階でマルチにはきかえるのが主流だと思います。


 しかし海外のトップドライバーや国内ファイナリストにはスタンダードタイプのみ
使用する選手やフロントをマルチ、リヤにスタンダードの組み合わせ等、
使用方法がいろいろあります。


 この組み合わせ仕様に意図的な理由があると思いこの企画開発はスタートしました。
調べていくと 選択方法は各々の“走らせる型”でフィーリングが異なる事なのでした。
アグレッシブルに攻めの走り、グリップを最優先に・・・等。


 では具体的にリヤマルチを使用しない選手は「コーナーで跳ねる、グリップ感が少ない等」
が主な理由で、実際の使用、選択方はグリップがあがるとフロントマルチ又はスタンダード
硬度アップ、リヤスタンダードの硬度アップ等で対応するそうです。


 一方のマルチ派はスタンダードだと「コーナーで曲がらない、テールスライドが難しい、挙動、
剛性が足りない」等の理由でオイル面に変化すると前後マルチで対応するそうです。
意見を統合すると共通する部分がありそれはリヤマルチの“跳ねる”はその加減でライン
取りが困難であり、よって好みが分かれる要因の一つだと思います。


 弊社のスタンダードタイヤをテスト担当する1/8全日本ファイナリスト段下直明選手(関西)
もスタンダードタイヤを主に使用するドライバーで、まさしくリヤタイヤの跳ねるを好まない
選手です。ただ、全日本選手権等のファイナルレースでは路面も上出来でスタンダードリヤタイヤ
だとアンダーで曲がらない傾向、経験等彼の意見もありこのプロトタイプを開発しました。


 サンプルテストは弊社マルチタイヤテスト担当を行う1/8全日本、JRCCファイナリスト
石井孝選手(関東)も含めて双方で行い、確実にコンセプトに見合う性能が得られており
スタンダード特有のヨレが少なく、前に転がり、出る(転がり抵抗は少ないがグリップがある)
マルチ寄りではあるがマルチの跳ねは少ない理想的な製品で今日の国内サーキット事情に
対応するセミマルチ的な性格は他に無いアドバンテージが得られると思います。
今後、最終データーテストをクリヤーした段階で発売致します。

2000年7月 開発ルーム
Development and Manufactu By Active