| 2005年 8月22日
 レーポーター:沖縄県 宮城文雄
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 RCバギーが全盛期の頃から(小学校の頃)ラジコンを生涯の趣味
 として楽しむ、 昭和40年生まれです。みなさん宜しくお願いします。
 愛車(実車:EP3 シビックタイプR) 血液型 A型
 個人のアドレス  JAA02477@nifty.ne.jp
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    | 今回アクティブホビーから発売されたMiniFanを購入、MiniFanについて私なりにレポートしてみたいと思います。
 このMiniFanを購入するきっかけですが、地元のサーキットで年2回EPツーリングカーによる2時間耐久レースが
 開催されており私も毎回参加しているのですが、次回の耐久レースに向けウケも狙えて、そこそこ走るマシンを物色
 している時にMiniFanが発売される事を知り、行きつけのショップへ早速注文、数ヶ月待ってやっと購入となりました。
 私が始めてMiniFanを観掛けたのは約1年くらい前でアクティブさんのスタッフが地元サーキットでテスト走行を 繰り返しており、
 いわゆるプロトカーのシルエットは数回確認しておりましたので発売を楽しみに待っておりました。
 又、次期コンパクトカーボディの発展性にも興味があり、ラインナップが楽しみです。
 MiniFanが入っている箱ですが、上半分はMiniFanが入っており、下半分はパーツやタイヤが入っています。
 
 
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    | RCメカは別ながら、STREETタイヤ、ドリフト2タイヤがそれぞれ1台分入っていて結構お買い得なキットではないでしょうか。
 ただ、ちょっと箱のデザインが地味過ぎるような気がしますね。もうちょっとカラフルなデザインにし、箱の上部に取っ手が
 付いていたら、そのままキャリングボックス代わりになって持ち運びに便利になると思います。
 (後でスタッフに聞いたら「これが今風なのだ」とか笑)
 早速開封し、RCメカを搭載します。サーボは薄型でトルクも十分なフタバS9550、受信機はGP用のFP113iP
 (他に適当な受信機が無かった)、アンプはLRPのクァンタムコンペテイション2をチョイス、メカ搭載もミニサイズにして
 余裕のあるスペースの為問題なく搭載できました。
 一番心配だったバラセルの搭載ですが(MiniFanはパックバッテリー仕様)、試しに載せてみるとすんなり載って
 しまいました(笑)。メインシャシーのバッテリー搭載部分が割と幅広なので、バラセルでもセルが落ちる事は無さそうです。
 
 
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    | 今回のMiniFan購入に関して私なりの目標を挙げておりまして、それは
 ・なるべくオプションを使わないようにする(小遣い少ないし)
 ・地元のEPレースに参戦できる仕様(ゴムタイヤ、ストックモーター使用)とする
 ・ハイエンドマシンに一泡吹かせる走りを目指す(笑)となっております。かなり無謀な目標です。(笑)
 
 メカの搭載が終った後、地元レースのレギュレーションに合わせ、タイヤをゴムタイヤ仕様、モーターをストックモーターに
 交換します。タイヤはソレックス40+ボンバー黄、モーターはチームルナATTを選びました。
 全メカを載せた後ふと気が付いたのですが、ゴムタイヤ仕様だと車高が高過ぎ、色々調整しましたが純正ダンパーでは
 上手く調整できず思い切ってダンパーを手持ちのタミヤTRFダンパーに交換しました。いきなりオプションしかも社外品に
 交換してしまったのですが(笑)、TRFダンパーの性能は折り紙付きなので走りも(ちょこっと)期待できます。
 近年のエキスパート向きツーリングカーと異なり、メインシャシーはブラックFRP、足回りもカーボン混入でない柔らかい樹脂を
 使っている為、シャーシもサスも割としなりますが、キャラクターを考えると楽勝でしょう(笑)
 総重量は1450g(GP3700仕様)とミニシャシーとしては重めですが、レースのレギュレーションは1500g以上なので
 ウェイトを載せています。ミニシャーシで、かつ、モーターの冷却に邪魔にならない位置にウェイトを載せないといけないので、
 場所探しには苦労しました(笑)。
 
 
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    | シェイクダウンは読谷TRCサーキットにて行いました。耐久レースやEPツーリングカーレースが開催されており、GPカーも
 走る為コース幅が広いのですが路面はバンピーでグリップしにくいのが特徴のサーキットです。
 まだグリップが良くない朝にサーキットへ到着、早速コースイン。マシンの挙動を見ながら徐々にペースアップしてみます。
 ミニシャーシにしては意外に安定感もありコーナリングも前後ボールデフ仕様にしては良く曲がります。
 ギャップに対しての追従性も良いようです。あの柔らかいシャーシとサスが、ギャップの多い路面では良い方向に
 作用してるのではないでしょうか。
 ただ、リヤのグリップがイマイチで挙動が若干ふらつく所がありましたので、まずはリヤ周りを中心に調整する事にしました。
 まず、ロアサスのアップライト側取付位置を上側の穴から下側の穴へ変更、ロアサスをノーマル位置より水平に近くします。
 これでリヤのふらつきが無くなりました。次にリヤグリップを上げる為トーやキャンバーを変更したかったのですがノーマルの
 MiniFanでは変更できないので代わりにホイールハブに1mmスペーサーを取り付けてリヤトレッドを広げてみました。
 さらにリバウンドストロークも若干減らした所、リヤのグリップが向上し安定して良く走るようになりました。
 さらに前後デフを調整、ノーマルでは固過ぎるデフを滑り過ぎない程度に緩め、スロットルのON、OFFに対する挙動変化を
 少なくし、かつ良く曲がるようにしました。
 ただ、低中速コーナーではハイエンドマシンに劣らないコーナリングを見せるものの、高速コーナーでは進入時に即スピン
 してしまいます。どうやらリヤのダウンフォースが足りないようですが手持ちのウィングが無い為、ウィングのテストは
 できませんでしたが、MiniFanの予想外の良い走りには満足でした。
 
 翌日、エンジンカーレース参戦の為嘉手納サーキットへ向かいました。このサーキットは読谷TRCサーキットと比べ
 敷地面積は若干小規模のテクニカルレイアウトながらギャップの少ないハイグリップ路面となっています。
 エンジンカーレース終了後、嘉手納サーキットでのMiniFan走行テストを開始。さすがにハイグリップ路面の為かなりの
 ペースで走れますがグリップが良過ぎるせいかコーナリング中の転倒が多発、腰高のボディなので仕方ないと思っていたの
 ですが・・・昨日のテストの事を思い出し、リヤウィングの上にEPツーリングカー用のウィングを貼り付けてみました。
 
 
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    | するとリヤのダウンフォースが一気に向上したのか、コーナリング中の転倒がなくなりコーナリングスピードもアップしました。
 この様子を見ていたギャラリーの皆さんも、MiniFanの走りには驚いていたようです。その後、TRF415をお持ちの方と
 無謀にも(笑)模擬レースを行いました。さすがにハイエンドカーには太刀打ちできませんでしたが結構良い勝負ができ
 面白かったです。
 
 ここからは、私のMiniFanの仕様について説明します。まずフロント周りですが(上の画像)TRFダンパーを装着、スプリングは
 EXCEL製ミディアム、ダンパーオイルはヨコモ350番を選択しています。ノーマルはウレタンバンパーが付いていないのが
 残念ですね。そのうち適当な物を付ける予定です。画像では分かりませんが、フロントサスはストロークするとCハブが
 ボディマウントに干渉しストローク不足となるので、ボディマウント下部を削りサスストロークを稼いでいます。ロアサスに
 ダウンストップが無くリバウンド多めですが、ダルいステアリングレスポンスを狙い、あえてリバウンドはそのままにして
 おります。アッパーアーム、タイロッドはノーマルのままです。タイロッドのアップライト側の取付位置は、ノーマルの位置だと
 トーアウトが強すぎるのでアップライト前側の穴を使用しています。サイドですが、こうして見ると意外に低重心なんですね、
 MiniFanって。
 
 
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    | リヤ周りですが、(上の画像)TRFダンパーを装着、スプリングはEXCEL製ミディアムハード、ダンパーオイルは
 ヨコモ350番を選択しています。ロアサスのアップライト側の取付位置ですが、ノーマルは上側の穴を使用しているのですが
 リヤグリップの向上を狙い下側の穴を使用しています。ダンパー周りは固めですが、ロアサスとアップライトが柔らかい
 樹脂なので結果として柔らかめの足回りとなってしまっています。
 リヤサスもダウンストップが無いので、ダンパー長でリバウンドを調整しています。フロントよりもリバウンド量は少なくして
 おります。モーター回りです(上の画像)。モーターおよびバッテリーはヨーロピアンコネクタで接続しています。汎用の
 モーターヒートシンクが取り付けられないのが残念ですね。今の季節、モーターがブローしないか心配ですので、次回は
 まもなく発売されるオプションのモーターヒートシンクプレートを取り付けたいです。
 ここで気が付いたのですが、多少のクラッシュではサスアーム等、足回りが折れたり せず 割とタフな印象です。
 
 右サイドですが(上の画像参照)、スパーギヤはストックモーターに合わせ82T(48ピッチ)ゼノン製スパー、ピニオン
 はヨコモ製33Tへ交換ギヤ比は現在5.3にてテスト中です。
 あと、レースのレギュレーションに合わせウェイトを載せて (60g)います。
 
 次回は、実際にEPカーレースの行われる読谷TRCサーキットにて、さらにセッティングを煮詰めたいと思っています。
 又、セットアップで重要な前後のボールデフの調整も私なりに追求してみたいです。
 少々、長すぎましたが、ネーミング通り「楽しめるシャーシです!」ではまたレポート致します。    宮城文雄
 
 
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